【初開催】大企業における‟新規事業創出”を表彰「TMIP Innovation Award」
最優秀賞は京セラ「matoil(マトイル)」
〜エントリー総数50事業、優秀賞5事業の最終ピッチにて決定〜

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イノベーションの創出を支援する産官学のオープンイノベーションプラットフォームTokyo Marunouchi Innovation Platform(以下、TMIP)は、大企業を対象として「社内外の壁を越えて新たな価値・事業創出に取り組んでいる優れた事例」を表彰する制度「TMIP Innovation Award」を20231130日(木)に開催いたしました。初開催となった本年度は、早稲田大学大学院教授 入山章栄氏、Plug and Play Japan株式会社/一般社団法人スタートアップエコシステム協会 藤本あゆみ氏、新規事業家 守屋実氏を審査員に迎え、エントリー総数50事業の中から、5事業の優秀賞を選定いたしました。

最終選考であるピッチを経て、最優秀賞は食物アレルギーのオーダーメイド対応サービス「matoil(マトイル)」に決定。審査員からは社内外の壁を越え「次なる本業になり得る」事業として、食物アレルギーを持つ家族に寄り添ったビジョンや解像度の高いビジネスモデル、将来性が評価されました。

左から守屋実氏、入山章栄氏、本多達也氏、高津徹氏、谷美那子氏、森本成城氏、財津和也氏、藤本あゆみ氏

最終審査のピッチに登壇したmatoil(マトイル)谷美那子氏

 

■「TMIP Innovation Award」受賞事業

『最優秀賞』

新規事業名 : matoil(マトイル)
親会社名 : 京セラ株式会社
氏名 : 谷美那子氏
事業概要 : 食物アレルギー対応のオーダーメイドサービス

 

『優秀賞』

新規事業名 : Ontennaプロジェクト
親会社名 : 富士通株式会社
氏名 : 本多達也氏
事業概要 : 音の大きさを振動と光の強さに変換伝達する装置

新規事業名 : CalTa株式会社
親会社名 : JR東日本スタートアップ株式会社
氏名 : 高津徹氏
事業概要 : どこでも何でも3D化!明日を変えるインフラDX

新規事業名 : 株式会社T2
親会社名 : 三井物産株式会社
氏名 : 森本成城氏
事業概要 : 自動運転トラックを用いた幹線輸送サービス

新規事業名 : 株式会社ポンデテック
親会社名 : 関西電力株式会社
氏名 : 財津和也氏
事業概要 : 障がい者雇用によるPC再生、PCnext運営

TMIPは、今後も新たなイノベーション創出のあり方を広め、日本全体のイノベーションの向上に貢献するため、新規事業担当者が取り組む事業およびイノベーションマネジメントの努力に寄り添いながら、本気の大企業のイノベーション創出を支援する取り組みを継続してまいります。

 

■「TMIP Innovation Award」開催背景

TMIPは、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)に集積している大企業を中心としたプレイヤーの力と、都市の力を、パブリックな立場から組み合わせ、グローバル市場に対してインパクトのある事業創出を目指すオープンイノベーションプラットフォームです。

近年、大企業における新規事業・イノベーション創出が重要な経営課題となりつつも、いまだ大きな成果を上げている企業は限定的です。TMIPでは「社内外の壁を越える」ことが、成果を生むうえで重要と考え、その優れた事例を表彰する制度として本アワードを開催いたしました。
TMIP Innovation Award開催概要 : https://www.tmip.jp/ja/report/4396

 

■「TMIP Innovation Award」審査員コメント ※一部抜粋

早稲田大学大学院教授 入山章栄氏
大企業とスタートアップの掛け合わせは、丸の内らしさが出ていて非常に面白かった。通常のスタートアップでは時間がかかる部分を、大企業ならではのノウハウやリソースによって実現させる、新しい事業の創造方法に希望を持たせたることができたと思います。

新規事業家 守屋実氏
今回のTMIP Innovation Awardはとても良い取り組みだと感じています。大企業ではさまざまな制約によって、新しいことに取り組んでいる当事者に注目が集まりにくい。だからこそ、こういう場を活用して積極的に前に出てほしいと思っています。事業の進化や、勇気を与えることによる、大企業での新規事業創出の活性化に期待をしています。

Plug and Play Japan株式会社/一般社団法人スタートアップエコシステム協会 藤本あゆみ氏
大企業の看板を背負いながら新しいことに挑戦すること、ゼロベースで始めるスタートアップにはそれぞれにプレッシャーがあると思います。日本の大企業は変わらなければいけません。アントレプレナーシップマインドを持って、大企業社内から積極的に行動する。皆さんには先駆者としてこれから結果を出していってほしいと思います。

 

■最優秀賞受賞 京セラ株式会社 谷美那子氏コメント ※一部抜粋

matoil」をやる上で「なぜ京セラが?」という問いを社内外からいただきます。一番勇気をもらったのは社長の谷本から「儲けようと思ったら上手くいかない。(matoilをご利用いただいた子どもたちの笑顔の写真や手紙を見ながら)これだけ喜んでくださる方がいる。その先にビジネスが成り立つという考えでいい。」という言葉でした。ここまで進んでこられたのは社内の協力があったからこそだと思います。この場を借りて感謝を申し上げます。

 

■参考

Tokyo Marunouchi Innovation Platform(TMIP)

TMIPは、一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会が運営する組織で、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のイノベーション・エコシステム形成に向けて、大企業とスタートアップ・官・学が連携して社会課題を解決することでグローバルなマーケットに向けたイノベーションの創出を目指すオープンイノベーションプラットフォームです。会員、パートナーを含めると250社を超える組織になります。

*公式サイト : https://www.tmip.jp/ja/

 

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