博報堂DYホールディングスとMESONの共同プロジェクト「GIBSON」丸の内エリアでローカル5Gを活用したAR/VR実証実験を実施〜実空間変化をサイバー空間内にリアルタイム伝送することで臨場感向上を確認〜

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株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂DYホールディングス)、株式会社MESON(東京都渋谷区、代表取締役社長:梶谷健人、以下MESON)、三菱地所株式会社(東京都千代田区、代表執行役執行役社長:吉田淳一、以下三菱地所)、Tokyo Marunouchi Innovation Platform(以下、TMIP)は、実空間(フィジカル空間)とサイバー空間を融合させた新たなコミュニケーション体験構築プロジェクト「GIBSON(ギブソン)」の一環として、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)において観光・買い物・イベント用途での体験価値検証のためのAR/VR実証実験を4者共同にて実施しました。サイバー空間への360°映像配信、ローカル5G回線等を活用した本実証により、実空間変化をサイバー空間内にリアルタイム伝送することが体験者により臨場感をもたらすことが確認できました。
今後は、今回の検証結果を踏まえて「GIBSON」のさらなる機能拡張を図ると共に、物理空間とサイバー空間が高度に融合する社会における新たなコミュニケーション体験やサービス体験についての研究を進めてまいります。
※「GIBSON」動画:https://www.youtube.com/watch?v=5kr-bN5_LyM&ab_channel=MESON
※実証結果詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000032228.html

プロジェクト「GIBSON(ギブソン)」の概要

「GIBSON」は、博報堂DYホールディングスとMESONが共同開発している、実空間(フィジカル空間)の3Dコピーである「デジタルツイン」を用いて「サイバー空間」を構築し、そこにログインする遠隔地のVRユーザーと実空間のARユーザーとがあたかも同じ空間で場を共有しているようなコミュニケーション体験を可能にするプロトタイプです。
今回の実験では丸の内エリアにおいて、サイバー空間上に構築された丸の内の街並みやビルへ遠隔地からアクセスするVRユーザーと、実際に現地にいるARユーザーとが、一緒に周遊しているかのような体験を可能とするアプリケーションを新たに準備しました。丸の内エリアで活動するNPO法人大丸有エリアマネジメント協会、一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、三菱地所にて構成された実行委員会主催の社会実験「Marunouchi Street Park 2021 Winter(*1)」と連携し「GIBSON」が将来的に活用を想定している観光・買い物・イベント用途での体験価値の検証を行いました。

実証実験の概要

日程:2021年12月20日~23日各日10:00~16:00
場所:
・ARユーザー丸の内仲通り、丸の内ビル1F「マルキューブ」
・VRユーザー新丸の内ビル10F「EGGJAPAN」、大手町パークビル会議室
対象:TMIP会員企業の方、博報堂DYホールディングス・MESONが募集した被験者
目的:AR/VR横断コミュニケーションがもたらす臨場感やビジネスユースケースにおける価値の評価検証
※本実験は、新型コロナウィルス感染症対策に十分配慮して実施いたしました

実証実験の実施内容

遠隔地からアクセスするVRユーザーと、実際に現地にいるARユーザーに分かれてGIBSONを使用し、丸の内エリアの周遊を行いました。2人組の被験者(合計11組)にはVRユーザーとして実験に参加いただき、体験を通して感じたことについてアンケートを行いました。
丸の内エリアの現地にいるAR側のMESON‧博報堂メンバーは、ARグラスのNreal Lightを使用、引率役となり、遠隔地の屋内オフィスからVRヘッドセットのOculus Quest 2を使用してサイバー空間にアクセスしている被験者と共にバーチャル上の丸の内を歩いて周りました。二人組の被験者は、現地にいるAR側のスタッフから現地の映像配信を受け取って鑑賞したり、バーチャル空間内に配置された映像などを見ながらお互い会話したりするなどしてバーチャル空間の街歩きを行いました。
今回使用したアプリケーションでは、以下のような技術を体験デザインとして統合することで、これまでのVRアプリに無い新たな体験を構築しました。
※関連リリース:https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec210720_local5g.pdf

実証実験の結果、GIBSONのコンセプトで実現されるコミュニケーション形態においては、実際の現地(今回は丸の内)にいるという感覚に加え、“サイバーとフィジカルが融合した新たな空間に自分が実際に居る“という感覚をもたらすことが分かりました。また、動的な周囲の状況変化の観測に関わるスコアも高く、事前に想定していたユースケースである観光・イベント・コマースでの活用が有望であることを確認できただけでなく、オンライン/オフラインをハイブリッドさせたオフィスでの活用など、さらなるユースケースについても体験者の皆様から示唆をいただくことができました。
※実証結果詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000032228.html

 

■注釈

※1:「Marunouchi Street Park」は、2019年からスタートした、丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験で、今回が今年度3回目の実施。初の冬季実施となる今回は、「すごそう、冬のストリート」をテーマとして、丸の内仲通りの冬の風物詩であるイルミネーションをより楽しめる空間設計、寒さを考慮した冬ならではの空間演出がなされ、インフォメーションセンターの機能を持った仮設建築物等が設置された。

 

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